2001年11月号 人生 今が一番 オートプランワイエム社長 川田 政寛 様
   小学生の時に作文を書いて以来、原稿用紙とにらめっこ、さてさて何を書いてよいのやら、はたと困りはてました。気取って書いても気取りようもなく、なんでこんなことを引き受けたのかと後悔しきり、気取らず、飾らず、私自身思ったことを書いてみます。
 「人生塞翁が馬」のごとく山あり谷あり、私は4年ほど前に私の経営する会社を倒産させてしまいました。
 全ての財産を失い、残ったのは借金、自分の持ち物でなくなった家で、家財道具には差し押さえの張り紙、掛け時計の振り子の音がコチコチと空しい時を鳴らしたその瞬間、私は思ったのです。そして書いたのです。
 破れ障子にマジックで、それはそれは大きく「人生 今が一番」と、今この瞬間が一番幸せなんや!今からがスタートなんや、財産は沢山あるやないか、健康な肉体、愛する妻やこども達、私を支えてくれる数多くの友人達、こんなに多くの大切なものを持っているのに、くよくよすることは何もないと、そう思ったのです。泥にまみれようと真面目に生きようと・・・。
 人生はいろいろと多難です。一度は死の一歩手前までいきましたが、首がまわらないほどお金に困った時、どうにもならない失敗をした時、私は常にこう思いたいのです。神や仏を信じるタイプではありませんが、神が私に与えた試練であり、己をもうワンステップ大きくしてくれるのだと・・・。
 私の娘が今東京でミュージシャンを目指して一生懸命努力しています。
 ある有名なフォークソング歌手に言われたそうです。「十年間がんばり続けなさい。そうすれば神様からご褒美がもらえるよ」って、本当にそうかもしれません。