幸せになるにはどうしたらよいか?

 幸せというのはどういう時にわかるでしょうか。

 幸せは「地位や名誉や金や物」を得た時に感じます。

 ところが、平社員が主任になった時に幸せを感じますが、主任になったとたんに係長をめざします。係長になればまた幸せを感じますが、次は課長補佐をめざします。

 同じ会社では社長になるまでがんばるかもしれませんが、これも達成させると、会社を大きくしたい欲望が出てきます。

 このように「地位や名誉や金や物」を得た時の幸せは、次の、より大きな「地位や名誉や金や物」を得るために活動を開始する段階であり、幸せは継続しません。

 ようするに「あの時は幸せを感じたな」などという感傷にひたる幸せではないということです。

 恋人に対しても、結婚相手でも同じで、「得た時は幸せを感じる」のですが、一定期間これが継続すると、それも感じなくなってしまいます。

 もしこのタイプで幸せを常に持ち続けるためには、いつも成長し、いつも新しくなり、いつも高くならなければならないのです。

 では、このタイプ以外の幸せを感じることは「感謝」されることです。

 感謝されるには、「人のためになること」を行った時に、「私のためにそこまでしてくれてありがとう」と言われる、もしくは態度で示された時です。

 この「感謝」されることに対する幸せ感は、いつでもこれを思い出すことができますし、また「人のためになること」をやろうと思います。

 でも、「親子」の関係のように、「子供のために」をやってきても、その時期がこないと子供は「感謝」しないかもしれません。

 見返りを求めない「人のためになること」を行った時に、「感謝」されれば「幸せ」を感じるのです。

 その上、「地位や名誉や金や物」が得られれば、「この上もなく幸せ」を感じるのかもしれません。

 幸せになるためには、「人のことを大切にして、人のためになることをする」ことによって得るといった、行為の継続が必要なのです。

 また、病気になって不幸だとか、お金がなくて不幸だとか、その他思いどおりにいかなくて不幸だとか、人と比べて不幸だとか思っている人にはなかなか「幸福」はやってきません。

 病気した時も、世話をしてくれる人がいて「幸せだ」とか、お金がなくても、生きていて、いっしょに過ごしてくれる人がいて「幸せだ」とか、思いどおりにいかなくても、思いどおりにいかない自分を支えてくれる人がいて「幸せだ」とか、人と比べて地位が低くても、ここまでよくがんばったと「幸せだ」と感じるようにすれば、いつのまにか「不幸感」が薄れ、「幸福」を迎え入れる準備ができるようになります。

 「幸せ」は気の持ちようで、誰でも、いつでも感じることのできるものなのです。

 ただ、「欲」が先行すると、「欲の対象を得た時」だけ「幸せ」を感じるようになり、継続しません。

 「不幸」を思う心を変え、「人のためになること」を考え、してあげることが「幸せ」になる手法だと思います。