| Japan Association of Environment and Society for the 21st Century | |
| 環境文明21は、環境負荷の少ない持続可能な循環社会の構築を目指す環境NGOです。 |
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第5回日米合同セミナー
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| セミナーの概要 | |||||||||||||
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| 報告 | |||||||||||||
グローバル化に向けての地域活動の重要性 6月25日(金)は、エコツアーとして、Fishpond(汽水池)とワイメア・フォールズ公園を訪れた。Fishpondでは、海から流れてきた小さな魚、もしくはカニやえびなどを保護している。現在ハワイでは島国であるにもかかわらず、魚よりも肉の消費量が多く、ハワイ付近に生息する魚はほとんどいない。そのため、地元ハワイのNGOが生態系の確保のため、fishpondを管理している。このfishpondは魚を保全するために作られたのではなく、元来ハワイの原住民(ポリネシア人)の王様が、魚を確保するために作ったものであり、このfishpondから原住民の歴史を読み取ることができる。 |
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例えば左の写真からわかるように、岩を積み重ねて池を形成している。このような岩は、海岸付近にはないため王様の家来が山から岩を運んだということが容易に考えられる。コンクリートなどとは異なり、岩を使ったことにより空隙ができ、そこで海水と池内の水が十分に混ざり合い、常に水の量と魚の量とがコントロールされている。しかしそれだけでは、魚の生態系までをしっかりと守ることができない。そのために、NGOは魚道を設けて大きな魚が入ってこないようにしたり、池内に生息するマングローブを抜いて泥がたまるのを防いだりしている。またその他に、現在の若い世代にこのような歴史や生態系の現状などを伝えている。 | ||||||||||||
| 午後からは地元NGOの団体「Audubon」が管理しているワイメア・フォールズ公園を訪れた。そこでは絶滅種の植物や鳥類が保護されている。自然公園の大きさは約800(ha)もあり、NGOだけでは管理するのは難しいため市からの援助を受け、この自然公園を経営している。以前はある企業が保護ではなく観光向けに経営していたが、最近になって、NGOと地元の人が主体となって、歴史もしくは絶滅種の現状を伝えるなど、自然保護活動を中心に運営している。ハワイは各国から植物や鳥類、さらには人間も入り込んでいるため、ハワイ特有の動植物は危害を受けており、ハワイに生殖するマングローブも実は外来種である。そのためハワイにしかない動植物は絶滅の危機に瀕している。 | ![]() ![]() |
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| (上の写真は報告者の安宅さん) ハワイでは観光業が栄えてしまい、経営を考えるとどうしても観光者を主体として考えがちであるが、今回訪れたfishpondや自然公園では、地元の人が主として活動し、これからの世代へ向けての環境を考慮し、現在残っているものを保全している。過剰なグローバル化が進む中で、経済や生活環境もしくは人間の価値観までも変換している。しかし、このような活動があるということを地元住民もしくは観光客にも知ってもらえば、グローバル化に向けて良い方向性での変換ができると信じている。 (報告者:安宅哲二/日本大学学生) |
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話題提供:@持続可能な経済とは何か(加藤三郎/当会代表) A水に対する人間の権利〜10億人にきれいな水を!(スーザン・マーコット/マサチューセッツ工科大学講師) 最初に加藤代表が、次のような話題提供を行った。 「グローバリゼーションは非常に早いスピードで拡大し、中国などの経済成長の伸びも加速してきた。持続可能な社会づくりや豊かな心の情勢などのメリットもあるが、一方、環境面ではマイナスのインパクトも有る。1つ目のもっとも大きなインパクトは、温暖化への影響である。2つ目は、国際的な悪い影響であり、3つ目は貧困と金持ちの関係である。既に動き始めたグローバリゼーションを止めることは難しいが、地域の経済や文化を守りながら持続可能な社会を作り出すことが重要である。」 Greener Economyは、資本主義市場を支えるものではなく、自然・社会と調和した経済である。現在、SDを支える経済が求められている。 次に、MIT講師スーザン・マーコットさんが、水問題について話題提供を行った。 「途上国の水問題には2つの視点があり、絶対量が足りないことと、多少の水は有るが汚染がひどく飲料水に適さないことである。私がMITの学生と一緒になり取り組んでいる水対策は、現地で水を簡単な方法で分析しまた浄化する方法を開発し、現地で実行することである。 ハワイにおいて、水は、山・沼・川の守り主であると昔から語られている。世界で、10億人の人たちが水で困っている。途上国では67%の子供たちが水不足などの原因で病気や成長不足になっている。世界の水不足を解決するために、先端技術以外にも解決方法があるのではないか。途上国で求められる技術はささやかでも、現地の人々に受け入れられるものでなければならない。」 (下は、スーザンさんの発表資料の一部) |
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私にとって、初めてのセミナー参加であった。日本からの出席者の殆どの人たちと既に面識があり、多少気が楽であった。 スーザンさんの話題提供はとても感動的であったし、参加者の真剣な討議と熱気に押され、観光都市ハワイの誘惑と暑さを忘れ議論に参加することができた。日米の学生、教授、市民団体、企業など持続的発展可能な社会づくりを目指した仲間の議論に加わり、地域の自然や文化、歴史の大切さなどを考えさせられ、また得ることも多いセミナーであった。 (報告者:山口耕二) |
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| 話題提供:B持続可能な観光業(スー・サカイ/ベルト・コリンズ・ハワイ副社長) Cハワイでの環境保護(ジェフリー・ミクリナ/ハワイ・シエラクラブディレクター) サカイさんのプレゼンテーションは、ハワイにおける持続可能な観光業についてであったが、図らずも、今回キーワードになったSが3つ続いたプレゼンテーションであった。 ハワイの観光を考える上で環境問題だけでなく次のようないくつかの背景があるという。すなわち、 ○ 観光産業として600〜700万のビジターで頭打ちとなっており、継続的な成長 には限界があり「成熟産業」となっている。 ○ もともとのハワイにかかわる問題として、ハワイの伝統文化に悪影響、伝統 文化への資源配分の少なさ、原住民の意思決定過程への参加、伝統的景 観、歴史遺跡、街道、海岸線環境、神聖な場所(wahi pana)の保存、ハワイ 文化の体験を維持、古来のフィッシュ・ポンドの復興、沿岸域の水質の保全 (AAクラス)、さんご礁その他の海洋生物の保護、土着の絶滅危惧種の保護 、外来生物の進入防止、等々。 また、つぎのような社会経済的課題もある。 レクレーションと伝統行事のため海岸に一般の人々がいけるように確保すること、公共のビーチ公園の環境負荷を最小化すること、沿岸での商業活動と公共的利用のバランスをとること、等々。 更には、観光地として国際間での競争も激化している。 こうした中で別のあり方として「サステナブル・ツーリズム」について、Pearl Harbor Historic Trail(世界的遺産。昔の砂糖産業を支えていた) Ala Kahakai(ハワイ島西部の歴史的歩道、負荷を与えない歩道沿いの資源の管理方法を示唆している)のトライアルの紹介があった。 これらは、徹底的な情報提供と参加型意思決定が特徴という。 |
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| 二つ目はアメリカの代表的な自然保護団体のシエラクラブのハワイ支局長のプレゼンテーションである。ハワイの伝統文化の復興、特にシエラクラブらしく野鳥の保護、回復に積極的な活動をしており、外来種(マングローブは大きな問題)の問題や、絶滅種の問題に取り組んでいるという。そもそも、もともとのハワイの1200種の90%は他の地域では見られないものとのこと。 プレゼンテーションの後半は、WTO, NAFTA(北米自由貿易協定)についての批判であった。ただし、オールタナティブとして「A Fair Trade Bill of Rights」の主張(環境基準を引き下げない、環境的前進を奨励、民主的手順の要求)しており、締めくくりは「バランス」の重要性を主張していた。このあたりは米国の代表的な自然保護団体だなと感心した。 |
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| 最後にディスカッションが行われたが、前日のフィールドが実体験であったことはプレゼンテーションの意味も深く理解できる手助けとなり、また議論にも大いに役立った。 特に、エコツーリズム、FTA(自由貿易協定)、バランス等々について活発な質疑応答があった。 日本では東南アジアでのマングローブ植林がエコツーリズムでもてはやされているが、ハワイではマングローブは外来種としてむしろ敵視され、駆除の対象となっていることを、改めて確認させられた。また、FTAについては日本では環境と関連して議論されることはほとんどない。日本はFTA自体がシンガポールとだけであり、環境まで話がこないのは当然である。私自身はNAFTAでメキシコの環境問題はむしろ改善の方向に向かうと思い込んでいたが、シエラクラブの味方は逆であり、いつか、機会をつくり実態を見てみたいと感じた。さらに、締めくくりのバランスという問題は哲学的な課題で、仏教の中道とも通づる。非常に荒っぽいが、日本は諸行無常、バランスなど比較的農民的発想(?)、米国は「自由は見守らなければ維持できない(ジェファソン)」などのように牧畜民的発想(?)もおもしろかった。 (報告者:後藤 敏彦) |
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事例発表:@日本の地産地消運動(荒田鉄二/吉備国際大学助教授) Aハワイにおける持続可能な農業(リチャード・ボーウェン/ハワイ大学農業資源経済学部教授、学部長) 2日目のセミナーは、スーサカイさんの、ハワイでのNPO活動の話からはじまった。 今ハワイでは、NPOのボランティア協力により、伝統産業を守ろうというプロジェクトが進行している。現在衰退している農業に関していえば、この先ハイテクも取り入れ、サトウキビ、パイナップルだけでなく、タロイモをはじめハワイの伝統農業の復興が必要であると述べた。 |
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これらの話を受けて、吉備国際大学の荒田さんが、日本の地産地消運動に関して、次のようなプレゼンテーションを行った。 地産地消とは「地域で生産した食物を、地域で消費すること」を意味し、農業だけでなく、漁業や林業でも同様の考えがされている。背景としては、食物のグローバル化、自給率の低下、安全性への不安、環境意識の向上などが上げられるが、中でも日本の食物自給率の問題は深刻で、1960年には79%あった自給率が2002年度の調査では40%まで低下しており、これは先進国においても最低の数値であり、日本の国力にも影響する大きな問題である。 食物不足を解消するために、日本はアメリカや中国からの輸入食材に頼ることになるわけだが、この裏には環境問題が潜んでいる。「フードマイレージ」だ。フードマイレージとは、食料輸入量に輸送距離をかけた数字であり、農産物が輸入される過程で地球環境におよぼす負荷を数値化したものとも言える。2000年度の一人あたりのマイレージは、日本:3,955 t・km、 朝鮮:3,226 t・km、アメリカ:496 t・km と、日本はアメリカの8倍もの数値を出している。地産地消運動は今日本が取り組まなければならない大きな課題といえるだろう。 |
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| 各地域の活動としては、学校給食に地産の食材を使用したり、JAによる直売所を開設したりといった動きが盛んになっている。また国も財政支援を行い、県レベルではWebサイトで地域食材の情報提供を行うようになった。 ここで山形県の長井市が96年から行っている「レインボープラン」が紹介された。 このプランは地産地消に循環を取り入れたもので、5000世帯のキッチンから出たゴミを有機的に堆肥として再利用、その堆肥を使って食物を生産し、その食物を地元で販売・消費するというものだ。 これら地域の食文化を大切にする活動は世界的にも広がっており、イタリアのスローフード、イギリスのフードマイル、アメリカのCSAと各地で盛んになってきている。ハワイでもネイティブハワイアンへの土地の返還と農地使用の波が高まっているようで、ハワイ大学農業資源経済学部教授であるリチャード・ボーウェン氏は、「サステナブルを農業に生かすことが一番重要なことだ」と午前のセミナーを締めくくった。 (報告:児玉記幸) |
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事例発表:Bきなり村(川本義勝/潟Jンサイ代表取締役) C日本のまちやむらの自立への挑戦(工藤泰子/(財)気象協会) D燃料電池の研究開発(ダスティン・シンドー/ホク・サイエンティフィック代表取締役) 冒頭に川本義勝さんから「きなり村」構想についての紹介があった後(「きなり村」については9月号で紹介)、日本のエネルギー問題と村や町の取り組みについて、工藤泰子さんから話題提供があった。日本の村や町はそれぞれ個性のある自然エネルギーを利用しており、エネルギー問題、食料問題をローカルで解決する各自治体の取り組みを具体的に取り上げた。特に、岩手県の葛巻町ではエネルギー自給率が145%、食料に至っては200%であり、風力、ソーラー、バイオガス、水力、ハイブリッドと環境に優しいエネルギーのみを利用している。さらに、地元の小学生が伝道師となり省エネに取り組んでいるとのことで、環境教育の大切さを感じた。また、長野県の美麻村では成長の早い麻に着目し、CO2の削減や衣類、建材、食材に利用している。このように日本や世界のローカルな地域が風力やバイオガスなどのエネルギーを利用し、CO2を削減することに努めることが環境問題解決の第一歩であるとともに、地域活性化にもつながるということを話された。 |
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| 次にダスティンさんから燃料電池の研究開発についての話題提供があった。彼はコストや耐久性に優れているメンブラン(膜)を利用し、グローバルにビジネスを展開していこうとしている。ハワイと日本の、海外にエネルギーを依存する状況を少なくしたいという熱い思いと、企業が環境に配慮し新しい市場を切り開いていく姿勢に今後の企業の方向性を学んだ。 | ![]() |
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| このあと、全体の討議が行われた。第一に生態系に悪影響を及ぼす動植物の国境を越えての移動など、グローバリゼーションは環境抜きでは語れないということ。第二に環境保全と持続可能な発展を考慮して、途上国に対して傲慢で押し付けでない援助をすること。第三に環境教育をローカルでおこなっていくこと。その中で美術、文化の果たす役割は重要であるということ。以上をふまえてローカルで行われる小さい力(活動)が自立しつつ、その力をグローバルに広げていくことが問題解決の第一歩であるという結論に至った。 このようにグローバリゼーションにおける人々の考え方、対応方法、実践例等が具体例と共に議論されたが、我々はこの問題提起をセミナー内にとどめることなく、広く共通意識を持てるように広めていく事の大切さを強く感じた。環境破壊は現在既に深刻な状態に陥っており、一人一人が早急に改善策を見つけ実践しなければならないが、それが一部の人々にとどまってしまえば真の持続可能な循環社会は望めない。色々なコミュニティに属する全ての人々が、それぞれの立場なりに、小さな事を工夫し実践していく。それは伝統文化や宗教、芸術を守り、伝えることでも良い。そう考えると地球環境を守るという目標によって、我々が精神的豊かな人間らしい生活を送ることに繋がるのだと思った。 (報告者:内堀 佑一郎/日本大学学生) |
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| ◆4日目 | ![]() |
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最終日は、加藤代表より、フィールドトリップと熱心で成果の多かった討議内容の纏め、さらにハワイ側の皆さんと事務局担当者の本セミナー準備へのお礼の言葉があり、引き続き出席者からセミナーのまとめとして順次意見を発表しました。 スーザンさんは超多忙な中でのセミナー出席でしたが、「私はプレゼンテーションに準備した以上の大きな成果をうる事が出来ました。しかも日本の参加者が大変熱心にサステイナブルに取り組んでいる事が分かりました」と発言し我々も勇気づけられました。 スーさんは初日風邪気味だったようですが、その後元気に出席し相変わらずの歯切れの良い米語で、「事務局の準備とハワイの皆さんの協力に感謝します。私はフィールドツアーで行った養魚地とワイメア植物園で、水を美しく清浄に保つ事の大切さを改めて認識しました」との発言に出席者も多いに共感しました。 |
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| ついで山口さんは、「スーザンさんのプレゼンテーションの安価で簡易型の浄水装置の普及活動には感銘を受けました。この活動もまだ小さな点でしかありませんがこれを線につなげる活動にし、さらにそれを面にまで広げて行くことが重要であると考えます。このような活動に企業からどのように協力出来るかを考えていきたい」と高く評価しました。 児玉さんは「今回のセミナーを通じ"食"が生活の原点であることを再確認しました。さらに伝統を守る上で親から子よりも、祖父、祖母世代から孫への伝承が現実的と考えます」との意見は日本の高齢化社会への貴重なアドバイスでした。 私は事前に用意したCDで、東海道ウオーキングの時に撮った写真や、日本各地に残る近代化遺産を訪ねた写真から明治時代の擬洋風建築物の写真を示しながら、「西洋化の波が日本の伝統的な木造建築物に与えた影響から、伝統文化を守る事が結果として環境を守る事になる」との意見を述べました。 引き続き工藤さんは、「セミナーからは勿論ですが、昼食時や夕食時の皆さんとのコミュニケーションからも大変貴重な成果をうる事が出来ました。この貴重な体験を"SHARE"したい」と環境の基本を表わす"S"単語提唱者として締めの発言をしました。 荒田さんは「世界各国の食料・エネルギーの自給に際しては、途上国の人達が自からも維持できる技術の提供という視点を先進国は忘れてならない」と時機を得た意見を述べました。 後藤さんは「10年来の私のNGO活動で、今が一番忙しい。すでに考えるだけでなく行動する時が来たのを痛感しています」と我々にとっても心強い発言でした。 安宅さん、内堀さんは「環境セミナーに参加して、米国の学生が明確な意思で行動している事を知った事と、環境に対して意識を変える事の重要さが解りました。今回のセミナーで自分達の環境観が大きく広がったと思う」。門田さん、高橋さんは「事務局としての準備の経過と無事終える事の喜びをSTAFF、SMILE、SHARE、の用語を使い率直に表現しました」若い人達の意見は出席者に強く印象を与えたようでした。 最後は藤村さんが「語学研修のためにセミナー準備の手伝いが出来なかったお詫びと、専門の環境教育を通じ日常生活の伝統と地域文化の伝え方、さらにこの地道な活動をどのように連携させ広げていくのか、そしてNGOの専務理事として仲間の若い力と年長者の経験の効果的な調和のさせ方、これらをセミナーから得た自分の今後の宿題にします」と発言し閉会となりました。 今後もグローバリゼーションは否応なく進展する事になるでしょう。しかし厳寒の地、常夏の国、酷暑の砂漠、四季ある温暖な日本、それぞれの自然条件の中で独自に生き方を適応させてきた人々にとって、今後も変わらない自然環境の中の生活に、グローバリゼーションとそのさまざまな影響をどのように取り入れ活用していくかは重要な要因です。自然環境の上に形成された地域の生態系、それらを利用した食料、料理法、衣服、住宅と住まい方、地域の伝承、等による独自の地域文化は、効率的ではあっても、標準的で画一的なグローバリゼーションを全てにわたり無条件に受け入れる事が出来ないのは明らかです。 我々は@地域における日常の暮らしや生活に根づく地域伝統文化を守る事、Aそれらへの自分の考えや価値観を明確にしていく事、B考えるだけでなく積極的に行動に移していく事、Cたとえそれが小さな活動であってもコミュニケーションを取り合いながら相互に連帯していき、活動の輪を大きく広げていく事、Dこれらの活動を具体化するキーワードは、SMALL、SOFT、SAVE、SAFE、SMART、SMILE、SHARE、SELF、SINCERE、SUSTAINABLE、"守、破、離"、である事、これらを再確認して改めてグローバリゼーションに対処していく事が重要であるとの認識は、私にとっても今回のセミナーで得た貴重な成果でした。 MAHALOMEKE ALOHA (THANNK YOU WITH GREAT LOVE) (報告者:埋田 基一/(株)荏原製作所) |
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